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ムダ毛はなんで生えてくるの?


毛はどのように生えてくるのでしょうか?

簡単に言うと、毛の根っこ=毛母が成長すると毛が生えてきます。

成長するには真皮から血管を通じて栄養をもらうことが必要です。
(この毛が成長する時期を「成長期」といいます)

成長は3つの段階のサイクルがあり、成長期→退行期→休止期と呼ばれます。

このうち成長期にのみ毛が成長し長くなるのです。

退行期や休止期は毛の成長はありません。

休止期の後、毛は次に成長期になってのびてきた新しい毛に追い出されて自然と脱落します。

自然と痛み無く抜け落ちる毛は、その追い出されて抜けた毛なのです。

今生えている毛がこのうちのどの時期なのかは、1本ごとすべてバラバラです。

このように時期が異なっているために常に毛が同じくらい残っているのです。

もしも毛周期の時期がみな揃ってしまったら、ものすごく毛がふさふさな時期と、つるつるにはげてしまう時期とがあるということになってしまいます。

このうち成長期の初期という一時期が、最も毛母の細胞分裂が盛んな時期です。

逆にもしもこの時期に毛母が大きなダメージを受けると、毛がその後成長できなくなり、不再生となります。

この原理を利用したのがレーザー脱毛なのです。

ただし、レーザー脱毛では毛母のみばかりでなく基本的に毛全体を一瞬のうちに熱のエネルギーで破壊します。

実は最近、毛の再生・不再生には毛母よりもすこし上方の毛隆起という場所も関与しているということが判ってきました。

毛隆起には幹細胞という、すべての細胞の元となる細胞があり、これが破壊されると再生できなくなるのではないかといわれています。

電気針による脱毛では毛根部のみを破壊します。

それに比べ、毛母や毛隆起の両方を破壊するレーザー脱毛のほうが脱毛方法として理にかなっていると言えます。

また、部位によって毛の生える周期の期間の差があります。

髪の毛は切らずに伸ばしていると1メートル以上にもなるのに、まつげは放っておいても2センチ以上にならないのを不思議に思ったことはありませんか?

これは、部位によって毛周期のなかでの成長期、退行期、休止期の長さが異なっているからです。

成長期が長く、それに対して退行期や休止期の割合が小さい場合は、毛の成長する時間がたくさんあるのですから、放っておけば毛は長くなります。

ちなみに髪の毛では成長期が4〜7年あるのに対し退行期は2〜3週、休止期は1ヶ月です。

髪の毛全体の85%が成長期、退行期1%、休止期14%の状態が維持されている計算になります。

首から上の顔〜頭皮は成長期の毛の割合が70%〜85%と高いのに対して、ワキ・ビキニ・腕・足などは成長期の毛の割合は20〜30%に過ぎません。

ですから腕や足は剃らなくても髪の毛のように長くなったりはしませんね。

このように毛周期の長さは部位によって異なります。

ただし、基本的に毛はホルモンの働きによって生えてきますが、この量はかなり個人差があります。

また、ホルモン異状による多毛症というものも存在します。

この症状は大きく分けると、卵巣の異常か副腎の異常に分けられます。

卵巣の異常としては、『多嚢胞性卵巣症候群』=PCO が比較的良くあるお病気です。

本来は女性の月経周期の中で、卵胞は十分発育すると、破裂して中から卵細胞が飛び出ます。

これがいわゆる排卵です。

ところがホルモン異常によってこの卵胞の成熟が十分でないと、排卵日に卵胞が破裂せず、そのままの状態で止ってしまい、結果として卵巣の表面で未発育の卵胞がぶどうの房の様にたくさん作られてしまいます。

症状としては、生理不順や無月経、また排卵が十分できないために不妊症で気づかれることもあります。

このPCOでは、男性ホルモンが多く作られるため、多毛となることがあります。

産婦人科では、卵巣のエコー検査など、簡単な検査でもある程度わかります。

副腎の異常としては、『クッシング症候群』などがあります。

詳しい分類などは省略しますが、副腎から男性ホルモンが多く分泌されるために、やはり多毛やニキビ、生理不順・無月経、不妊症、肥満などの症状があります。

内分泌内科での血液検査が必要になります。

高血圧ぎみとなりイライラすることも多いようです。

逆に、急にこのような複数の症状が現れたわけでなく、「思春期以降生理も順調、体毛の量も元々濃いめ・・・」と言う場合は、

ホルモン異常に関しては心配しなくても良いと思います。

最後に、よく「剃ると毛深くなる」・・・は昔から言われていますね。

たしかに、ムダ毛を剃ると毛の断面が見えるようになるので、自然に生えてきた毛のように先が細くないため、「太く」見えます。

ただし毛の本数(毛根の本数)は生まれつき決まっており減ることはあっても増えていくということはありません。

そもそも、「剃る」という処理を必要とする年頃になると、子供のころより毛の太さは自然と(ホルモンの関係もあり)太くなっているし、また人から見られて恥ずかしいと感じるなど、意識の変化があるので「剃っていたら濃くなった」というよりも「剃らなくては気になってしまうほど毛深くなった。

また、「剃ったあとの毛は太く見える。」と言うべきですね。

つまり剃ると毛の本数が増えたり毛の太さが太くなったりするということはまずありません。

「剃ると毛深くなるから剃るのを我慢している」と言うのは、着たい服を我慢して着ないのと同じでもったいないことです。

ただし、剃る際はかみそり処理によって肌を痛めることがありますので気をつけて行いましょう。



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