ヒアルロン酸のはたらき。
近年における科学技術・医療技術の進歩発展に伴い、人々の生活環境も改善され、健康水準も大きく向上してまいりました。 それにともない、男女を問わず、いつまでも若々しく、美しく、健康でありたいと願う人は増えています。 多くの方がそれなりの努力をしているのですが、残念ながら「老い」という現実は、歳を取るごとに、確実に、万人に必ず忍び寄ってくるものです。 決して避けて通れない問題ですから、「不老」は人類の永遠の夢ともいえます。 ところが、近年のバイオ・サイエンスの発展によって、そんな夢が叶えられるような新しい発見が続出しております。 健康の維持や増進に役立つ様々な物質が発見・解明・実用化され、いつまでも若々しさを保ち、老化を防ぎ、しかも免疫力を高めて、健康を維持できるようになって来たのです。 その中でもとりわけ注目される物質のひとつが、あのキム○ク夫妻も愛用?(笑)、「ヒアルロン酸」です。 ヒアルロン酸は、細胞から分泌される大変粘り気のある非常に保水性の高い物質で、以前より化粧品の保湿剤をはじめ各種の医薬品(例えば、関節炎の治療の注射剤、眼科における白内障や角膜治療、ドライ・アイの点眼剤など)として幅広い分野で用いられ、また、大変優れた効果をあげております。 健康の維持・増進に、また、臨床医学的な立場からも今後ますます注目されるであろうヒアルロン酸について、様々な観点から考えましょう! まず、ヒアルロン酸とはどのようなものなのか? ヒアルロン酸とは、細胞から分泌される細胞間に存在する物質で、体内で様々な機能や働きをしますが、最大の特徴の一つは、高い保水力を持つことです。 人間の体は、いくつかの細胞が結合して組織や器官を形成しています。 これらの器官を一定の形状に保持するための組織を結合組織といいますが、これは、細胞と細胞の間がヒアルロン酸などのムコ多糖類やコラーゲンなどで構成される物質で埋め尽くされているために 各器官が一定の形状を保持することが可能となっており、また同時に、生体の運動を円滑にしたり、関節の衝撃吸収に役立つなどの重要な働きを持っております。 また、細胞と細胞を結び付けている組織を細胞外マトリックス(Extra Cellular Matrix:ECM)といいますが、これらは単に細胞と細胞を結合させるだけでなく、 細胞に必要な成分・栄養分を補給したり、細胞からの不要物質(二酸化炭素や老廃物など)を運搬したり、更には細胞間における重要な調節機能を営んでおります。 この細胞外マトリックスの中でも、ムコ多糖と呼ばれるアミノ酸を含んだネバネバした多糖類が大切な役割をしていますが、このムコ多糖の代表がヒアルロン酸なのです。 ヒアルロン酸は、皮膚、関節液、大動脈、腎臓、大脳、心臓など、体の重要な臓器や器官の全てに存在していることが分かっております。 皮膚の細胞をはじめ、全身の細胞・器官が潤いのあるしなやかな状態にあるのは、ヒアルロン酸を含むムコ多糖が細胞と細胞との間に豊富に存在しているからなのです。 動物にしても植物にしても、水をなくしては生命の維持は不可能である事は言うまでもありません。 人体は約60%が水で占められていますが、水は体内に分布して、呼吸・循環・体温調整を初め、細胞や毛細血管などのすみずみまで体液を行き渡らせ、酸素や栄養の供給、老廃物の除去、各種物質の代謝等々の大切な働きをしています。 つまり、動植物の体内において、物質の移動や活動は全て水という媒体を通じて行われているのです。 人体において、この重要な水を体内に保つために必要不可欠な物質がヒアルロン酸なのです。 ヒアルロン酸は細胞から分泌される、大変粘り気のある、非常に保水性の高い物質で、細胞と細胞との間に細胞をとりまく形で存在しており、1gのヒアルロン酸で5〜6lの保水力を持つとされています。 人間は年をとるごとに体内の水分が減少していきますが、それは年をとるごとに体細胞でのヒアルロン酸の製造能力と体内のヒアルロン酸の総量が減少し、体の保水能力が低下していくからなのです。 体内に充分な水が無ければ、体の各器官は正常に活動をすることができなくなります。 また、ヒアルロン酸は全身に隈なく存在しておりますが、脳・眼球・心臓・動脈・子宮・脊髄・関節・皮膚では特に多く存在し、また、それらの重要な器官では特に多く必要とされる事が判っております。 ところが、ヒアルロン酸は体に必要不可欠な物質なのですが、体内での半減期(もともとある量がその半分に減少するまでの時間)が1〜2週間以内と非常に短く、大変代謝のが早い物質でもあります。 つまりこれは、細胞での生産量が少なくなってしまう事をも意味します。 ヒアルロン酸は、皮膚に十分あれば肌はみずみずしさとしなやかさを保っていますが、歳をとるにつれて減少しますので、肌が乾燥したりシワになったりします。 そこでこれら皮膚の老化を防止するためには、ヒアルロン酸の補給が必要になります。 にわとりのトサカなどに含まれているヒアルロン酸は、体内の細胞をみずみずしく潤し、肌をなめらかに美しく整え、コラーゲンやその他ビタミン、栄養剤等も効率的に体内に吸収させます 特に近年では、にわとりのトサカを原料にヒアルロン酸の欠乏を補うための、食べるヒアルロン酸が開発され、革命的な成果を収めております。 食べるヒアルロン酸とは、分子量が大きいため、食べても消化・吸収する事ができず、また熱にも弱いため、食品としての加工も困難であったヒアルロン酸を、酵素分解による低分子化と、たんぱく質等との共有結合によって安定化させたものです。 次に、ヒアルロン酸が各部位に及ぼす効果へ。 【皮膚・爪】 皮膚にヒアルロン酸が多く含まれていると、プヨプヨとした張りがでます。 真皮に十分に水が与えられる為にちょうど赤ちゃんの肌のように表面の角質にも潤いを与え、滑らかになってきます。 ヒアルロン酸を摂取することにより、“肌の張りや潤いが蘇った”、“シャワーの水がはじくようになった”、中には、“肌のシワが伸びて若返った”、という例もあをよく聞きますが、 これは、真皮のコラーゲンの間に不足していたヒアルロン酸が満たされ、保湿性が高まり張りが出て、しかも真皮の保水力が高まり、皮膚表面の角質層にまで潤いが出た為と考えられます。 同時に、真皮が水分で潤わされることにより細胞の活動も活発になり、細胞間どうしの流通も活発になり、シミが取り除かれます。 また、健康的な爪を作ることも可能です。 爪が弱くマニキュアが塗れなかった方が、マニキュアが塗れるようになったという例もあります。 【関節】 関節は、骨と骨が隣り合う所で、人の活動・運動を効果的に出来る仕組みになっています。図のように、軟骨を覆うように骨膜の中が骨液で満たされています。 骨液には、ヒアルロン酸が多く含まれ、水分を保ってクッションの役割を果たしています。 同時に、関節運動で磨耗した軟骨の修復にも大きく貢献しています。 ヒアルロン酸を摂取して、“リウマチの痛みが改善した』例もあるようです。 ヒアルロン酸が、免疫機能を正常に働かす作用もあるので、リウマチに効果的に働いたと考えられます。 【脳・頭髪】 脳細胞は頭蓋骨で守られた空間の中で髄液という水に囲まれ、脳の活動を営んでいます。 脳実質にもヒアルロン酸が多く含まれ、若い時の脳は頭蓋骨一杯に細胞が満たされていますが、老化とともに脳細胞が破壊され萎縮し、脳全体が小さくなり、結果的に骨とのすきまが広がっていきます。 ヒアルロン酸を摂取する事により、“頭がすっきりする”、”食欲が出てきた”、“朝起きるのが辛くなくなった”という例もあるようです。 脳においても若返りの効果が現れていますね。 また、髪の毛に艶が出てきた、“髪の毛の伸びが良くなった”等の例も聞き、育毛促進の効果も見られます。 【眼】 眼の球の形を作っている硝子体にヒアルロン酸は含まれています。 これにより眼の弾性と張りを保っています。 実際に硝子体細胞からもヒアルロン酸は生産されています。 ヒアルロン酸を摂取することにより、“眼がよく見えるようになった”、“コンタクトの乾きが無くなった”、“ドライアイが改善した”という事が見られます。 これもヒアルロン酸の保湿効果によるものです。 【心臓弁・血管(動脈)】 ・・・心臓弁・動脈にもヒアルロン酸は含まれます。ヒアルロン酸は血管の弾性やしなやかさを保つ働きをしています。ヒアルロン酸の減少は、動脈硬化につながります。動脈硬化の進行は、高血圧・脳血栓・脳出血の大きな原因です。ヒアルロン酸の補充は、それらの疾患の予防につながるでしょう。また、ヒアルロン酸は血液の流れを良くする働き、高脂血症を抑制する働き、血栓形成を抑制する働き、免疫機能を正常にする働き、炎症を抑える働き、壊れた組織を修理する働き等が発見されています。これらから、老化や老化による様々な障害、多くの病気の要因が、体内のヒアルロン酸が減少する為ではないかと思われるくらいです。
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